2020年2月28日

◆新型コロナウィルス感染症に関するお知らせ◆

予防策について 最も大切なことは『標準的な感染症予防策』です。

  • 外出後は手洗いを!うがいも有効といわれています。
  • 咳やくしゃみをしている方はマスクの着用を!他者への感染予防が目的です。

(健康で症状のない方のマスク着用の有効性は高くないといわれています)

  • 軽い感冒症状の場合は自宅で休養・安静を!
  • 症状が長引いたり、重くなってきたら医療機関へ電話連絡の上、受診を!
  • 普段からバランス良い栄養と休養をとり体調管理を万全に!
  • 高齢者や乳幼児、体調の思わしくない方は、人ごみへの外出は控えましょう

   ~これらの項目は『通常のインフルエンザ流行期と同様の対応』です~

新型コロナウィルス感染症の検査対象となる疑い例について

    • 発熱または呼吸器症状(咳、痰、鼻水等)があり、確定患者と濃厚な接触がある
    • 5℃以上の発熱と呼吸器症状(咳、痰、鼻水等)があり
    •  2週間以内に対象地域(※)に渡航・滞在したことがある
    • 2週間以内に対象地域(※)に渡航・滞在した者と濃厚な接触がある

以上の要件を満たした場合に検査対象となります。
※対象地域:令和2年2月13日現在、中国湖北省及び浙江省
(対象地域については、発生状況に応じ変更される場合があります)
新型コロナウィルスの調査は、現時点では時間と手間がかかり多くの方々に行うことができません。そのため上記の要件に該当しない方への検査は難しい状況です。

新型コロナウィルス感染症の感染力、重症度、診断、治療について

  • 感染力はインフルエンザと同程度かそれより弱いと言われています
  • 重症度は、通常のインフルエンザなどと同程度と予想されます(例年のインフルエンザでも高齢者や免疫力の低下した方など重症化し死亡する場合が一定数みられます)
  • 簡易的な診断方法が現時点でありません
  • 治療薬はありません(インフルエンザに対するタミフル®のような抗ウィルス薬はまだありません)
  • 感染しても多くの方は症状がでないか、少し長めの呼吸器症状で完治すると予想されます
  • 肺炎になった患者さんへの治療法は、他の肺炎治療と大きく変わりません

(超重症例では、多様な治療が試みられています)

  • 予防方法も上記の『標準的な感染症予防策』で十分と言われています

* 2009年に流行し大きな脅威になると思われた“新型インフルエンザウィルス(pdm2009)は、近年流行しているA型インフルエンザの主流です。日本の医療体制は今回の新型コロナウィルス感染症に対しても十分対応でき、重症化の可能性も低いと思われます。

* 現在、多くの不正確な情報が氾濫しています。厚生労働省のホームページなど信頼度の高い情報の取得を是非お願いします。ご不明な点はかかりつけ医にご相談ください。

資料:東京都医師会感染症危機管理対策協議会(2020年2年13日)