

個人の価値観が多様化し、人との関係が希薄になっている現在において行為依存や関係依存といったものは心の寂しさや辛さを埋める格好の媚薬です。
例としては、リストカット、摂食障害、ひきこもり、ギャンブル依存、DV(domestic violence)虐待。盗難、恋愛依存、男性依存、女性依存、セックス依存など、挙げればきりがありません。
しかし、これらの依存の根底に存在するものは、やはり寂しさ生きづらさであり、どの依存にも共通しているものなのです。外に関係している行為や関係に目を向けるのではなく、グループを通してその奧にある「生きづらさ」を探り、回復を目指します。
害があることはわかっちゃいるけれどやめられないものがあります。悪いとはわかっちゃいるけれどやめられないことがあります。自分や相手が傷つくとわかっちゃいるけれど離れられない人がいます。そういったある物や事、あるいは人に対しての耽溺、やめられない悪習慣のことをアディクション(嗜癖:しへき)と言います。アディクションの概念は大変幅広く、重症例になってくると「依存症」と呼ばれます。8Fアディクションデイナイトケアでは、下の表のように行為過程依存、人間関係依存を対象とした治療を行っています。
| 物質依存 | 行為過程依存 | 人間関係依存 |
| アルコール 薬物 ニコチン 食べ物 など |
ギャンブル リストカット 食べ吐き 暴力 盗癖 セックス 仕事 買物 スポーツ 借金 など |
共依存 親子関係 夫婦関係 恋人関係 恋愛依存 など |
やめたほうがいいとわかっていながらも自分の行動や感情がコントロールできず、社会生活の破綻へと向かっていく。これらの症状は=感情の表現であり、嗜癖の天秤構造で現す事ができます。その人が抱えている不安や悲しみ、怒りや恐れなど、抱えているテーマが重ければ重いほど、あるいは感情が表面に出るのを抑えれば抑えるほど、天秤の一方である薬物使用や暴力などへの欲求、そして表現が大きくなります。感情を素直に表現できなかったり、怒りの感情を持ってしまった自分を責めたり、不安な感情を恥ずかしいと隠したりすると、症状の天秤は上がり、アルコールや暴力行為などにのめり込んでしまいます。しかしその状態もバツが悪いので抑えようと頑張ります。すると今度は感情の天秤が上がってしまい苦しみます。一方を隠せば一方が表面に出る。出たものを隠せばもう一方が出る。の繰り返しの中で身体的にも社会的にも心理的にも破綻していくのがアディクションの特徴です。
