オークは豊島区にある、アルコール依存症や薬物依存症、その他の精神障害から回復した人たちの作業所です

― 第41号 ―
『オークのしごと』
杉山 拓也

 オークに入職して3ヶ月が経とうとしている。非常勤としてお世話になった期間まで含めると早くも半年になる。これもひとえに所長と先輩方、メンバーの皆さんのおかげである。思えば私のオーク生活のスタートは、メンバーさんに怒られながらの掃除だった。正直、"作業所はメンバーさんがたまーに来て寝る場所"というイメージを持っていた私は、寝ているどころか逆にものすごい勢いで"働いている"オークの皆さんにびっくりした。しかし、考えてみれば作業所は働く場所であった・・・。当たり前の事なのだれけど、その当たり前が出来ている施設には、残念ながら今までなかなかめぐり合うことができなかった。特に福祉の施設となると世間一般の"働く"とは全く違う"働く"になってしまいがちなのかも知れない。オークは作業所としては厳しいようにも見えるのだが「ここは働く場所ですから、時には仕事が辛いというのは一般の会社と同じです。」と言う所長の言葉と日々の態度から、当時非常勤だった私は多くの刺激を受けた。同時に、真剣に働くメンバーさん達を見ながら私自身はどう働きたいか、どんなワーカーになりたいか、毎日のように考えさせられた。だとしたらワーカーとしてどこで何をして働こうか、そう考えたときにオークで働きたいと思った。それで、既に職員は足りているというのに所長にかなり無理を言って入職させて頂いたのである。
 学校でPSWの勉強をしていた時、援助という言葉をよく耳にした。しかし、こうしてオークで過ごしていると「本当の対人援助とは何か?」と考えさせられる事がしばしばある。一般的に援助というと、目の前に居る人に対して「大丈夫ですか?」とか、「私が代わりにやりましょうか」というような声をかけて、助けてあげる姿をイメージしてしまうが、オークで目の当たりにしたのはそういう表面的でサラッとした援助ではなかった。例えて言うならばオークの援助は、一週間くらい後になってメンバーさんから「そういえばあの時ありがとうございました。迷ったけどやっておいてよかったです。」と言われるような援助なのではないかと思う。だから、一見すると嫌な顔をされる援助かもしれない。嫌われ役を買って出る場面だってあるだろう。ただ、本当の意味で目の前の人の人生の役に立つ援助ではないかと思ったのだ。
 とはいえ、理想とする援助を自分がやろうとしてもすぐには出来ない。そもそも、オークの中で私は一番新入りである。また人生経験も少ない私が、入職と同時にいきなり"ああすべきです""こうしてください"と言ったところで誰も聞く耳を持ってくれない。(幸いにしてオークのメンバーさんは、それでも話を聞いてくれているが・・・。)まだまだ試行錯誤を続けながらではあるが、まずは自分の出来る事を精一杯やるしかないと考えている。
(オーク職員)




『オークへ来て』
A.N

 私は、はじめてオークへ来て体験した時から、作業所はオークと決めて入ることにしました。駅から近い事、それから所長が女性だった事、それから榎本クリニックがつながっているので一発でオークに決めました。一ヶ月二ヶ月はすごく大変でしたが、それからあれやこれや半年一年とあっというまでした。今思うと毎日毎日が回復への道となったのではないかと思います。
私は精神科の入退院を十年近くくり返していたのですが、一人ぐらしをしたいために、中部センターで訓練することになり、社会復帰病室へ入り、そこで作業所を紹介されたことがきっかけです。私の地元は池袋なので仕事も住まいも豊島区と決めていました。オークはアルコールや薬物の人たちが多く私も依存症なので私の居場所はここだと思いました。私は今幸せすら感じながらポックリを作らせてもらっています。これからも一生懸命頑張りたいと思っています。




『継続』
E.T

 私は感情のコントロールがきかず、心があっちに行ったりこっちに行ったり何時も動揺していました。今思えば疲れるはずです。逃げずにオークに通い続けられたお陰で何も出来ず何も知らない自分の姿に気付けました。ただ黙って自分の生きる姿を見せ続けてくれる女性と巡り合えたことも大きなきっかけになりました。本当の自分が見えて愕然としますが、そんな自分を知る事が出来、今本当にどうにかしたいと思います。決して諦める事無く出来る事をひとつひとつ丁寧にやっていく努力をこれからも続けて心穏やかに生きていけるような人間になりたいと思います。オークが今自分の生活の一部になりつつある事をスタッフ、メンバーそして誰よりも所長に感謝したいと思います。




持ちまわりコラム
〜我が人生の一大事!!!〜
E.T

 私の一大事は、三十年ぶりの母との再会です。
 昭和四十五年の母との突然の別れから、父と私の仲も次第に悪くなり、気まずい生活が続きました。妹も結婚し父と二人だけとなり、酒びたりの日が多くなりました。 その父も亡くなり、最後には私ひとりになりました。結局私もアルコール依存症になってしまいましたが、幸い治療を受け、命拾いし現在に至っています。
平成十二年、実に三十年ぶりで母と再会しました。お互い顔を見合わせ何も話せなかったことを思い出します。当時は裏切られたとの想いが強かったのですが、今思えばこれも青春時代の思い出の一つと考えられるようになりました。今現在、母と一緒に暮らしておりますが、お互い歳もとりかえってこのことが二人を結び付けていると思います。母は私の体調のこと、金銭管理など何かとアドバイスしてくれます。母自身も歳をとりましたが、これから先も長生きして欲しいと思います。




<活動報告>
芸術文化祭
S.T

 三月三日、芸術文化祭が行なわれ、第一部は芸術療法の発表でした。日頃の練習の成果を存分に発揮できたと思います。第二部ではカラオケでグループと個人に分かれての熱戦でしたが、グループでは私たちの『オークウルセイダーズ』が見事優勝、個人では新大塚のメンバーの方が優勝しました。カラオケだけではなく全員が一丸となり進めることが出来、楽しい一日を過ごすことができました。また普段とは違った面が発表の中におりこまれていました。


ザ・セール
 共同作業所オークはこのほど法人格を取得し、「NPO法人オーク」となりました。それを記念しての作品展が、4月27日に同じビルにあるカフェ・ボナフェで行なわれました。
 オークはアルコールや薬物依存症から回復した人たちの作業所として運営され、11年目に入りました。また、榎本グループの一員として医療法人社団榎会榎本クリニックと共に、これまで多くの依存症患者や障害者の社会復帰を支援してきました。

 作品展では、車や飛行機などのおもちゃ・
パズル、本棚などの木工品、バターナイフやくつ
べらなどの竹製品、さらにはセカンドバッグや財布
の革工芸品など、メンバーによる手作りの逸品が数
多く展示され、会場を訪れた多くの方々に買ってい
ただきました。ありがとうございました。
(オーク職員)

オークザセール

柴又散策
Y.A

 5月2日みんなで柴又帝釈天に行きました。いきなり駅前にトラさんの銅像がありみんな記念写真をとっていました。商店街もにぎわっていて楽しい思いにさせてくれます。草もちを食べ矢切の渡し、おきまりのコースです。草もちは家にも持ちかえったのですが、現地で食べた方が美味しかったですね。帝釈堂彫刻ギャラリーはみなさんぜひ行って下さい、素晴らしい木彫が見られます。


運動会
J.I

 五月十八日(金)榎本グループの大運動会がありました。今回は以前から使用していた運動場ではなく、より広い区立の運動場での競技となりました。種目も変わり楽しめたと思います。天気はくもりでしたが、暑くもなく寒くもなく運動会日よりでした。応援合戦でオークは『かぶき体操』をやり、みんなでカブきました。結果はみごと優勝。毎日練習した成果が出せました。ちなみに、総合では準優勝でした。

運動会

豊島区スポーツ交流会
M.I

 一回戦目から調子がよく、スタートしてからすぐに点が入り、21対5で楽勝しました。つづいて、二戦目も21対9で勝ちました。天気も良かったので、昼食は外でとりました。みんな嬉しそうでした。決勝戦の相手は染井クリエイトでした。スパイクを決める選手に苦戦しましたが、選手交替をしたことで流れはオークになり、21対18でなんとか勝ちました。交流会ではスポーツ指導員VSメンバー選抜、指導員VSスタッフの2試合が行なわれ大いに盛り上がりました。

バレーボール大会

アル施連『春のフェスティバル』
A.S

 六月二十日、アル施連『春の交流祭』が、等々力アリーナで行なわれました。
今年もソフトバレー大会でした。自分は昨年参加できなかったのですが、オークは準優勝しており、今年は優勝目指しがんばってきました。しかし二回戦で二十一対十八で敗れ、本当に本当にくやしい試合になりました。
 私ごとになりますが、負けた相手が自分が以前いた東京ダルクだったので、本当にくやしかったです。結局、オークが二回戦で負けたチームが優勝しました。天候にも恵まれ皆さんいい汗をかいたと思います。お疲れさまでした。



創作コーナー

・ ヒマワリに生き方重ねまねするぞ

・ 夏の日に涼しくなれと願ってる

・ この夏は暑くなれよ!と水着出す

・ つゆの雨腰の痛みもひどくなる

・ あじさいのはながいろどる寺の道

・ 歌声に梅雨ふきとばす千の風

・ 空梅雨で毎日あつい俺の部屋

・ 雨の中アジサイの花つややかに

・ スイカみて移ろい感じる一年間

・ 夕やけのビルのかげに咲くあじさいよ

・ 梅雨時は自転車通所つらいなあ

・ がんばろうあつさかみしめつゆのあさ

・ のらねこはどこにいったかあつい夏       

・ 夏の夜せんこう花火きれいだな

・ あじさいが雨のさなかに咲きほこる

・ 七夕に健やかなれと願いこめ

・ つゆは何処このまま夏じゃ暑すぎる

・ 夏祭りラムネとビール飲みくらべ

・ 梅雨なのに他のお家の大掃除

・ 梅の実の落つるを知りて季節移り

 

 

 
 
オークブログ